1.トレードデッドラインってそもそも何?
「トレードデッドライン」とは、MLBのシーズン中に選手を直接トレードできる最後の期限のこと。
2025年は7月31日午後6時(東部時間)が期限でした(日本時間は翌日午前7時)
2019年以降、MLBでは7月31日の一回だけトレード締切が設けられ、以降のトレードは禁止。
ただしウェーバー制度を使った選手補充は可能です。
2. デッドライン時の重要ルール
① 40人枠ルールとは?
7月31日までにトレードできるのは、「40人ロースターに登録された選手のみ」。
マイナー選手でも40人枠に登録されていなければトレードできず、8月31日までにどこか球団に所属していないとポストシーズン出場不可です。
② デッドライン後のウェーバー制度
7月31日以降は、
- チームは選手を「アウトライトウェーバー」に出すことができる。
- 他球団がその選手を契約込みでクレームできる。
- クレームが無ければ選手はマイナーへ移動させるかリリースするかの判断をされます。
③ ポストシーズン出場資格の締切
選手が8月31日午後11時59分(ET)時点で所属していないと、ポストシーズンに出られません。40人枠外でも関係なく適用されます。
3. なぜこの制度が重要か?
- デッドライン前後で球団戦略がまったく変わる
- 前:スター級選手の大量トレード
- 後:ウェーバー補強・マイナー契約のみ
- 2025年の特徴:多くの球団が「先発」ではなく「リリーフ陣の強化」に注力
- 特にプレーオフ圏内チームは、短期決戦で使えるブルペンに力を入れましたね。
4. よくある質問Q&A
質問 | 答え |
---|---|
トレード期限を過ぎてからトレードはできる? | できません。ウェーバーを通した補強なら可能ですが、直接のトレードは不可です。 |
なぜブルペン投手がよく動くのか? | ポストシーズンではリリーフが鍵。先発を手放すより、守りを安定させる戦略です。 |
PTBNL(名前未定選手)とは? | Player To Be Named Laterの略。 その場で契約できない選手を後日指定する方式。マイナー選手が多い。 |
5. 最後に
時期 | 起こること | 意味 |
---|---|---|
7月31日まで | 40人枠の選手による直接トレード | 即戦力+将来性の取引 |
7月31日以降〜8月31日まで | ウェーバークレーム・マイナー契約のみ | 組織整理や控え補強の段階 |
8月31日夜11:59締切 | ポストシーズン参戦資格の最終期限 | 最終調整・選手整理のタイムライン |
いかがでしたでしょうか。
MLBは試合だけじゃなくこういったチーム戦略、売るのか、はたまた上位争いに向けての買いなのか…などマネーゲームのような側面もとても大きな魅力です。
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