MENU

【複雑】Shota Imanaga/今永昇太の契約が思ったより複雑なので分析&予想してみた

今永昇太(Shota Imanaga)の契約は、複数のクラブオプションとプレイヤーオプションが相互に絡み合う、極めて複雑な設計になっている。
近年MLBを始めトップスポーツが巨大な数式のようになって楽しさが増した部分もあるが、事実は事実として受け入れるしかない。以下がその契約の詳細だ。

カブスは、2026年から2028年までを対象とした3年総額5,700万ドル(約83.5億円)のクラブオプションを保有している。

カブスがこのオプションを行使しなかった場合には今永には2026年の1年1,500万ドル(約22億円)のプレイヤーオプションが発生する。

今永がプレイヤーオプションを行使した場合、カブスは2027年から2028年までの2年総額4,200万ドル(約61.5億円)のクラブオプションを得る。

カブスがこの2年契約オプションを拒否した場合、今永には2027年の1年1,500万ドル(約22億円)のプレイヤーオプションが発生する。

非常に複雑な契約だが、これが現実の契約だ。

そして、この契約は過去5〜6年のFA契約の中でも最も巧妙かつ価値の高い契約のひとつと評価されている。

今永は、最高で94マイル(約151km/h)程度の速球ながら、カブスで非常に高いレベルの投球を続けており、周知の通り、ファンからも非常に愛されている。

カブスのPOBO(野球運営部門代表)ジェド・ホイヤー(Jed Hoyer)は、今永の入団会見でこう語っている。

「我々は常に、日本人選手にとっての“行きたい場所”になりたいと思っている。シカゴの街も、リグリー・フィールドも、そしてカブスも、その目的地であってほしい。」

予想

2026年のプレイヤーオプションに関して、今永が判断を下す機会は訪れないだろう。カブスが3年総額5,700万ドル(約83.5億円)のクラブオプションを行使する可能性が高いからだ。

今季、奪三振率やスイングミス率に(2024年シーズンと比べて)小さな懸念点はあるが、それが契約判断を覆す決定的要因となることは考えにくい。

仮に今後、先発ローテーションの「No.2級」ではなく「No.3級」の投手として評価が落ちたとしても、3年間で5700万ドルという契約額は十分に妥当である。したがって、カブスは球団オプションを行使し、今永が選手オプションを行使する機会は訪れないと見られる。

シェアしていただけたら嬉しいです!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次