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データでわかる「投手・大谷翔平」! 2025年に起きている「進化」3選! 徹底分析!

二刀流の超スーパースターとして復活した Shohei Ohtani (ショウヘイ・オオタニ) に疑いの余地はない。

投手としての大谷は、これまで通り凄まじい ― いや、むしろ以前以上に凄みを増していると言えるかもしれない。

直近2試合の登板では8回1/3を投げて15奪三振を記録しており、今季ここまで23回1/3で32奪三振をマークした(水曜日のロッキーズ戦登板前時点)。

2025年の大谷は、以前と同じ投手ではない。

ドジャースでの投手・大谷は、エンゼルス時代とはまったく異なる存在となっている。以下の3点に注目だ。

目次

1) 速球がヤバい

Shohei Ohtani (ショウヘイ・オオタニ) はこれまでも速球を投げてきたが、今年は過去にないほど速い。それも大きな肘の手術から復帰した直後であることを考えれば、さらに注目に値する。

大谷のフォーシームは平均 98.2マイル(約158km/h) とキャリア最高を記録しており、2023年の96.8マイル(約156km/h)から約1.4マイル上昇し、2022年の自己ベスト97.3マイル(約157km/h)をほぼ1マイル更新した。今季の先発投手の中で速球平均球速はトップ5に入っている。

2025年 シーズン 4シーム平均球速ランキング(100球以上投げた先発投手)

順位投手球速 (mph)球速 (km/h)
1位タイJacob Misiorowski (ジェイコブ・ミシオロウスキ)99.3mph約160km
1位タイHunter Greene (ハンター・グリーン)99.3mph約160km
3位Joe Boyle (ジョー・ボイル)98.8mph約159km
4位Chase Burns (チェイス・バーンズ)98.4mph約158km
5位タイShohei Ohtani (ショウヘイ・オオタニ)98.2mph約158km
5位タイPaul Skenes (ポール・スキンズ)98.2mph約158km

しかも、その高水準の球速を非常に安定して維持することができている。ドジャースでの大谷は、フォーシームの63%を98マイル(約158km/h)以上、31%を99マイル(約159km/h)以上、10%を100マイル(約161km/h)以上で投げている。これらの割合はいずれも、過去のどのシーズンよりもほぼ2倍の頻度で達成されている。

さらに今季はキャリア最速となる 101.7マイル(約164km/h) を6月28日のロイヤルズ戦で記録しており、直近の登板では古巣の盟友 Mike Trout (マイク・トラウト) を 100.7マイル(約162km/h) の速球で三振に仕留めている。

これは、エンゼルス時代にトミー・ジョン手術から復帰した際の大谷翔平 (Shohei Ohtani / ショウヘイ・オオタニ) とは全く異なる状況、変化である。2018年の手術前、大谷のフォーシーム平均球速は 96.7マイル(約156km/h) だった。しかし2020年にマウンドへ戻った際には 93.8マイル(約151km/h) まで落ち込み、その翌年には 95.6マイル(約154km/h) まで回復したものの、術前の水準に戻るまでには実に3シーズン、2022年までを要した。

ところが2025年はそうではない。今回、大谷の速球は復帰直後から一気に加速している。
新しいワインドアップが球速の増加を助けている可能性がある。大谷がメジャーでフルワインドアップから投球しているのは初めてであり、それは日本時代、北海道日本ハムファイターズに在籍していた初期の日々以来の光景である。

MLBblog.jp管理人

トミージョン二回はヤバイって言われてたんだけど…

友人A

明らかにフォーム改造してて初見はびっくりした!

理由が何であれ、大谷翔平に剛速球を投げ込ませている。今季のフォーシーム使用率は 45% に達しており、これは2023年に速球を全体の3分の1程度しか投げていなかった時期から大幅な増加である。

球速の上昇はスピンレートの上昇ももたらしている。大谷のフォーシームの平均回転数は 2,435rpmキャリア最高を記録しており、フォーシームでリーグ平均を上回るスピンを示したのはこれが初めてだ。この二つの要素が合わさることで、大量の空振りを奪う投球につながっている。

2) スプリッターをほぼ投げなくなった

Shohei Ohtani (ショウヘイ・オオタニ) がメジャーに初めてやってきたとき、彼のスプリッターは最強の武器だった。いや、野球界全体で見ても最高の球種だったと言ってよいかもしれない。

2018年、大谷はスプリッターで59打席中35奪三振を記録し、ルーキーイヤーで最も三振を奪った球種となった。対戦打者のスプリッターに対する打率はわずか .036 に過ぎなかった。

次の本格的な投手シーズンとなった2021年、大谷はスプリッターで138打席中78奪三振を記録。相手打者のスプリッターに対する打率は .086 だった。

当時、大谷はスプリッターを約20%の割合で投げていた。しかし現在は?使用率は 4%未満 にまで落ち込み、しかも投げるのは左打者相手に限られている。かつては左右どちらの打者に対しても決め球となった球種だったのに、である。

ではなぜか?大谷のスプリッターは依然として決め球としての資質を備えている。特に球速が戻ったことでその威力は健在だ。実際、今季のスプリッターの平均球速は 91マイル(約146km/h) と、キャリア最速を記録している。

一因はコマンドにあるだろう。2023年からスプリッターの制球に苦しむ場面が目立ち、現在も投球のばらつきは残っている。そのため他に多彩な決め球を持つ大谷にとって、使用率を下げる理由となっていると見られている。

さらにドジャースに来てからのスプリッターの変化も影響している。かつては縦方向の落差が中心だったが、現在は横方向の変化量が大きい。今季のスプリッターは平均 14インチ(約36cm)以上 のアームサイド方向の変化を示しており、これはキャリアの2倍、初期シーズンの約3倍にあたる。

この変化はリリース角度の違いに起因すると考えられる。
2023年は41度だった腕の角度が2025年には35度となり、他の球種に近づいた。フォーシームは34度、スイーパーは33度であり、よりサイドアーム寄りのフォームが横方向の変化を生み出している。

この新しい横変化は左打者には有効で、スプリッターが外へ逃げていく。しかし右打者に対してはバットの芯に入りやすくなるため、ここまで大谷がほぼ左打者専用にしている理由と考えられる。

3) スライダーが新たな決め球になった

では、大谷翔平 (Shohei Ohtani / 大谷翔平) のスプリッターに代わる球種は何か?
興味深いことに、それはスライダーだ ― 大谷がこれまでほとんど投げてこなかった球種である。

ここで言うスライダーとは、2022年や2023年に大谷のNo.1球種となっていたスイーパー(横方向に大きく曲がる比較的遅い球)ではない。今回取り上げるのは、より速く、80マイル台後半(約141km/h台後半)で投げられる、ブレーキの効いた伝統的というか、最もオーソドックスなスライダーだ。
大谷がこのスライダーを投げ始めたのは2022年終盤からで、’22年と’23年はほとんど投げられることはなかった。

しかし2025年、大谷はこのスライダーを 全投球の11% 投げており、これが新たな最強の武器となっている。
すでにスライダーで 10奪三振 を記録しており、速球やスイーパーと並ぶ三振奪取の決め球となっている。

もちろんスイーパーも依然として鋭い(先日 Mike Trout〈マイク・トラウト〉を空振り三振に仕留めた球を見れば一目瞭然だ)。

だが、この鋭いスライダーの存在によってスイーパーへの依存度は大きく軽減されており、とりわけ左打者に対してその効果を発揮している。

右投手である大谷にとって、スイーパーは左打者には効きにくい傾向がある。それはスプリッターが右打者に効果を発揮しづらいのと同じ理由で、横方向の変化が打者のバットの芯に入りやすくなるからだ。

一方で大谷のスライダーは鋭い。平均 87.6マイル(約141km/h) を記録しており、さらに「深さ」も備えている。MLBにおいて平均的なスライダーよりも約 2インチ(約5cm) 多く縦に沈むのだ。

大谷翔平 (Shohei Ohtani / ショウヘイ・オオタニ) はスライダーで 57%の空振り率 を記録しており、これはスプリッターに代わって彼の「最強の空振り奪取球種」となっている。

大谷翔平 シーズン別 空振り率トップ球種

シーズン球種空振り率
2018年スプリッター56%
2021年スプリッター49%
2022年スプリッター50%
2023年スプリッター44%
2025年スライダー57%

投手としての大谷の代名詞は、常に素早い適応力にある。
特にシーズン中に新たに強力な球種を加える能力は特筆すべきだ。
過去にはカッターやシンカーを習得し、そして今はドジャースでこのスライダーを再び最も信頼できる武器にしている。

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