マルションの決勝3ランでフィリーズがドジャースに逆転勝利
ロサンゼルス(AP)― ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の大谷翔平 (Shohei Ohtani) が5回を無安打に抑える快投を披露したものの、9回二死からフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)のラファエル・マルション (Rafael Marchon) がブレイク・トライネンから勝ち越しの3ランを放ち、試合は9-6でフィリーズが制した。
フィリーズの一発攻勢
マルション、マーシュ、ケプラーが長打で流れを変える
ブランドン・マーシュ (Brandon Marsh) が2ラン本塁打、マックス・ケプラー (Max Kepler) がソロ本塁打を放ち、フィリーズは6回に一挙6点を奪取。
ドジャースも8回に大谷が先頭打者として今季50号本塁打を放ち、6-6の同点に追いついた。
ドジャース救援陣の崩壊
連日のリリーフ失点で地区優勝争いに暗雲
フィリーズはジャスティン・ロブレスキ (Justin Wrobleski) を攻略し、0-4のビハインドをひっくり返した。ドジャース救援陣は前日も7回と8回に計4失点、さらに延長10回にも1点を失って6-5の敗戦を喫しており、この勝利でフィリーズは2年連続のナショナル・リーグ東地区優勝を決めていた。
この日も8回、大谷の同点アーチの直後にドジャースは二塁打、四球、安打で満塁のチャンスを作り、アレックス・コール (Alex Call) の犠牲フライでテオスカー・ヘルナンデス (Teoscar Hernández) が生還し再び同点とした。
大谷の快投と球数制限
13度目の先発登板で通算99試合目のマウンド
大谷は5回を投げて5奪三振1四球、計68球中42球がストライク。最後の13人の打者を連続で抑える圧巻の投球を見せた。これが今季13度目の先発登板で、メジャー通算99試合目の登板となった。
ドジャー・スタジアムには44,063人の観客が集まったが、大谷が降板しロブレスキが救援として登場すると、ため息が広がった。チームは大谷が2度の肘手術を経て迎えた今季、投球時の負担を慎重に管理している。
ドジャースファンのため息からブーイングへ
ロブレスキ炎上で試合の流れが一変
左腕ジャスティン・ロブレスキ (Justin Wrobleski) が一死から3連打を浴びて満塁のピンチを背負うと、ブライス・ハーパー (Bryce Harper) が初球をセンターへ二塁打し、2点を奪われた。続くブランドン・マーシュ (Brandon Marsh) がライトへ3ランを叩き込み、フィリーズが5-4と逆転。ブーイングが一層強まる中、デーブ・ロバーツ監督がマウンドに向かい、ロブレスキを降板させた。ロブレスキの防御率は4.52に膨れ上がった。
フィリーズ打線止まらず
ケプラーの一発でさらに突き放す
直後のリリーフ、エドガルド・エンリケス (Edgardo Henriquez) も流れを止められず、マックス・ケプラー (Max Kepler) にソロ本塁打を浴び、6-4とリードを広げられた。
ドジャース打線の序盤攻勢
下位打線がサンチェスを攻略
一方でドジャースは2回裏、下位打線がクリストファー・サンチェス (Cristopher Sánchez) を攻め立て3点を先制。一死からアレックス・コール (Alex Call) が飛距離408フィート(約124.4メートル)のソロ本塁打を放ち、さらにアンディ・パヘス (Andy Pages) が安打で出塁すると、キケ・ヘルナンデス (Kiké Hernández) が2ストライクから飛距離415フィート(約126.5メートル)の2ラン本塁打を放った。これはサンチェスが今季30先発で許したわずか11本目と12本目の本塁打だった。
サンチェスの粘投
被弾しながらも7回を投げ切る
サンチェスは7回を投げ、被安打7・4失点・6奪三振の内容。序盤に長打を浴びながらも試合を立て直し、試合を作った。
勝負どころの対決
大谷 vs シュワーバー、ナ・リーグ本塁打王争いを象徴する場面
この試合のハイライトの一つは、大谷翔平 (Shohei Ohtani) がフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)の主砲カイル・シュワーバー (Kyle Schwarber) を2度打ち取った場面だった。
ナショナル・リーグ本塁打王争いで、大谷が50本、シュワーバーが53本を放っており、リーグを代表するスラッガー同士の対決は観客の注目を集めた。
注目データ
救援陣の崩壊が続くドジャース
- ドジャースは7月4日以降、18度目のリード喪失による敗戦を喫した。
- 救援陣はこのシリーズで8回1/3を投げて14失点と炎上している。
次戦の先発予定
フィリーズはルサルド、ドジャースはスネル
シリーズ最終戦となる水曜日には、フィリーズがヘスス・ルサルド (Jesús Luzardo)(14勝6敗、防御率4.03)、ドジャースがブレイク・スネル (Blake Snell)(4勝4敗、防御率2.79)を先発に立てる予定だ。
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