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フィラデルフィア・フィリーズのエース、Zack Wheeler (ザック・ウィーラー) が胸郭出口症候群により今季絶望

フィラデルフィア・フィリーズの右腕投手 Zack Wheeler (ザック・ウィーラー) は、静脈性胸郭出口症候群(Venous Thoracic Outlet Syndrome)により今シーズン残りを公式に欠場すると、チームが土曜日に発表した。

ウィーラーには胸郭出口減圧手術を受けることが推奨されており、一般的に回復には6〜8か月の期間が必要だと、フィリーズのリリースで明らかにされた。

ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補でもあるウィーラーは、先週末に負傷者リスト入りしていた。
月曜日には右肩付近の血栓を除去するために血栓溶解術(thrombolysis procedure)を受け、手術は成功したとされている。

その後、今週にかけて追加の診察等を受け、さらに複数の専門医によるセカンドオピニオンを受けたとチームは報告している。

MLBblog.jp管理人

これでまたサイヤング賞はおあずけになってしまったのか…

友人A

読み進めていけばまだチャンスは残されていることがわかるよ!

ウィーラーは8月15日の登板後に違和感を訴えた。
この試合はワシントン・ナショナルズ戦での5回を投げ終えた登板だった。肩に通常とは異なる重さを感じたため、翌日に検査を受けた。その際、血栓が「右上肢(right upper extremity)」にあることが正式に確認された。

この種の問題に直面するメジャーリーグ投手は多くはないが、過去にも事例は存在している。

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実はMerrill Kelly (メリル・ケリー)も同手術を受けたことがある

現テキサス・レンジャーズ投手の Merrill Kelly (メリル・ケリー) は、2020年8月に静脈性胸郭出口症候群の手術を受け、肩にできた血栓を除去した。当時はアリゾナ・ダイヤモンドバックスに所属していた。ケリーはそのシーズン残りを全休したが、2021年に復帰して27先発を記録。翌2022年には33先発をこなし、防御率3.37をマークした。現在ではメジャー7年目のキャリアを送っている。

胸郭出口症候群(TOS)にはいくつかのタイプが存在する。その一つが神経性胸郭出口症候群(Neurogenic TOS)であり、これは元ワシントン・ナショナルズのエース、Stephen Strasburg (スティーブン・ストラスバーグ) のキャリアに大きな影響を及ぼした。メイヨー・クリニックによれば、神経性胸郭出口症候群は実際にはより一般的なタイプであり、脊髄から肩・腕・手の筋肉の動きや感覚を制御する神経群が圧迫されることで生じる。

その結果、しびれやチクチク感などの症状を引き起こす可能性があるとされている。

論文でケリーとストラスバーグの負傷の違いが発表されている

2023年、The Washington Post の Jesse Dougherty (ジェシー・ドウアティ) は、ケリーとストラスバーグの負傷の違いを示す記事を執筆した。その中で彼は、セントルイス・ワシントン大学にある Center for Thoracic Outlet Syndrome の創設者 Robert Thompson (ロバート・トンプソン) 医師に取材している。
トンプソン医師は当時ポスト紙にこう語っている。


「一括りにされがちですが、静脈性胸郭出口症候群は臨床的にはより急性であることが多いです。前触れの症状がないまま突然発症します。選手たちは普通にプレーしており、痛みも、しびれも、チクチクするような神経症状もない。それが突然、腕の腫れを感じ、最終的に鎖骨下静脈に血栓ができてしまうのです。」

「一方で神経性胸郭出口症候群は対照的で、患者は通常長期的に続く症状を抱えています。少なくともしびれやチクチク感があり、明らかな痛みや鈍痛、疲労感を伴うこともあります。投手であれば投球時に“デッドアーム(Dead arm)”と表現されることも少なくありません。ある程度の期間にわたりこうした症状が続き、姿勢や投球フォームに代償的ともいえる変化が生じてしまい、それが最終的に元に戻すのが難しくなることもあります。つまり神経性胸郭出口症候群は“追加の荷物”を抱えているようなものなのです。」

メジャーリーグ投手におけるサンプル数は多くないものの、ウィーラーが直面しているのはより稀なタイプであり、ただし回復過程は比較的単純とみられている。

この回復プロセスにウィーラーがどのように対応していくかは、今後の注目点だ。

土曜午後時点で、フィリーズはナ・リーグ東地区を首位で走っており、2位ニューヨーク・メッツ(ウィーラーの古巣)に6ゲーム差をつけている。ウィーラーはフィリーズで6年目のシーズンを迎えており、これまでに3度のオールスター選出とゴールドグラブ賞の受賞歴を持つ。

幸いフィラデルフィアには、今週シアトル・マリナーズを歴史的な形でスイープすることを可能にした、層の厚い先発ローテーションが控えている。

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